渡良瀬ネイチャリングアクトは渡良瀬川の釣り人による渡良瀬川のサポーターの会です。このブログは、渡良瀬川をいつもの釣り場にする釣り人たちが会の活動と四季折々の川の様子をお伝えしていきます。
番外編、かんりにん岩手でアナグマと会う
2014年06月02日 (月) | 編集 |
(かんりにん)
 渡良瀬川のヤマメに手も足も出なくなったかんりにんが、今年も岩手遠征に行って来ました。
 当地では、国道でも農道でも、道端でイワナが釣れるので源流に入るまでもなく、したがって記録物も釣れないスローな釣りです。
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 かんりにんが、その分身であるアナグマどんに今回も会えたのは幸運でした。熊鈴もJAで買った特大のを提げて行きましたが、そちらの方が役立つこともなかったのは、これまた何よりでした。
 釣行の前半は遠野市の猿ケ石川を中心にした釣りで、初日(5月25日(日))、下流部の支流小友川はヤマメを主にイワナも釣ります。この日、樹木の被さる流れでヤマメが食べていたのはジバチのような陸生昆虫がほとんどで、M-さんにヒントをもらったばかりのパターンが役に立ちました。ここは数年前の同時期、モンカゲのスーパーハッチに狂ったイワナに翻弄されたポイントですが、この日は不発で、釣れたのもヤマメだけでした。
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 岩手まで来てなにも街中の流れで釣らなくても・・・と思いつつ、前から気になっていた遠野市街地を流れる早瀬川で竿を出すと、ちゃんとヤマメが2尾釣れました。食べていたのは・・・リーチですかね。ヤマメとイワナを2尾ずつ釣っていた土地の方がこれで釣れるよと言って、黒川虫をもみ殻の腐葉土で保存したのをくれたので、有難く頂戴しました。
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 早瀬川はこんな川です。桐生川の中里橋に少し似ています。
 5月26日(月)は笛吹峠を越えて鵜住居川の支流に行きました。幅広ヤマメと泣き尺イワナを釣ってきた川ですが、先行者がいたようで、小さな魚がピシャッと飛び出してきました。
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 同じ支流のイワナ、食べていたのはカメムシとヒゲナガなどです。他の魚が咥えたフライがカメムシ臭いこともあったので、フォームボディのカメムシのパターンを何回か試したら良い反応がありました。沈まないので楽ちんでした。
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 遠野に戻りながら鵜住居川の上流部を探りましたが反応がなく、雨になったので、当然のごとく釣りを中止しました。民宿わらべで薪ストーブに当たる晩方には本降りになって、翌朝、宿の前の自販機を見に行くと、コカゲロウ、フタバコカゲロウを主としてスピナーがびっしりとまっていました。
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 次の朝はスピナー1匹、その次はカディス1匹だけ。増水してからは、羽化してスピナーになったのは皆無といっても良い状態に見えました。もっとも、観察が雑だし、サカナが食べているのは全然別のものだし、当地ではあまり悩まないことにしましたけれど。
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 27日(火)は朝のうちに雨が止んだものの、予定していた小烏瀬川は増水と濁りでパス。附馬牛(つきもうし)から宮守へ抜ける県道沿いの東禅寺川の源流でヤブ沢の釣りを少々。サイズは小さく、数年前の泣き尺に比べると少し不満でした。 宿へ戻る道端でアナグマが土を掘っていました。これで当地では3回目の遭遇です。ミミズか何かを探していたようですが、はにかみ屋なのでじきに見えなくなりました。
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 猿ケ石川のほとりにある民宿わらべの少し上流に、牛小屋があってその前の緩流が良いポイントになっています。22cmくらいまでのイワナが4~5回は顔を見せるので、ついいつもの団地裏的な釣りになってしまって、滞在中は朝晩いじめたので、さすがに釣れなくなりました。めでたしめでたし。
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 翌5月28日(水)は早朝から早池峰神社にお参りして、廃校になった大出小中学校の庭を散歩します。この学校は、昭和25年に集落の人たちが1戸あたり木炭75俵を寄付して作り上げたのですが、平成19年に中学生1人、小学生2人を最後に閉校となったのです。
 この校庭に近い神社の大杉はざしきわらしがいたと聞きました。この辺はざしきわらしの多いところなのです。
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 宿ちかくの田んぼには田植えが済んだあと、サンショウウオが入り込みます。この日も2匹いました。
 昨日の増水も落ち着いたので、猿ケ石川の支流、小烏瀬川の久保集落付近を釣りました。この場所はあの芦澤一洋さんがたびたび訪れたのだそうで、私も良い釣りをしたことがありますが、上流に養魚場があるので、ブラウンとかギンザケとか、あまり釣りたくない魚もときどき釣れます。
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 この日はヤマメで、小さいのばかりでした。良いお天気です。
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 早池峰山は古い山なので、川砂に雲母がたくさん含まれていて、日差しを反射して輝きます。
 花崗岩の山は地層が安定しているので、以前あの原子力安全保安院が核のゴミ捨て場の候補地にあげたことがあって、そのときは、地元の猛反対で計画を『凍結』(中止ではないのです)しています。
 右の写真は琴畑川の琴畑集落付近です、大きな石の手前に尺(?)くらいのイワナがいて、竿を振ると姿を消しました。
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 5月29日(木)は、荒川林道を上って荒川牧場から閉伊川水系へ移動します。途中ノウサギ(ニホンノウサギというらしい)が道に出てきました。ウサギ愛好家には申し訳ないけれど、夏毛のこいつはあまりかわいくありませんでした。家ウサギのあの「もふもふ」とした感じがなくて野性的なのです。
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 毎回見に行く荒川牧場では、一帯で除染が始まっていました。みごとな牧草地が広がっている場所でも、食用牛の放牧はできないのです。『近世及び近現代を通じて、採草のみならず、夏季に山へ家畜を放し、冬季に里の畜舎で育成する「夏山冬里方式」の放牧が採用されてきた』という産業的にも歴史的にも貴重な、広大な牧草地が福島第一原発の事故で汚染されてしまいました。
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 馬の群れが見えるはずの高台にも、牛が休んでいるはずの早池峰山側の一角にも、放牧がされている気配がありません。 平成24年 4月26日の遠野市記者発表資料「牧草地等における放射能対策について」からは、市内の牧草地4,880haのほぼ全域であるおよそ4,260haが利用自粛(荒川牧場は1,219ha)させられた無念さが伝わってきます。
 気楽に釣りができる世界はもう戻らないのに、気楽に釣りをしているとてつもない後ろめたさを感じながら、早池峰山の裏側(北側)の閉伊川水系に下って行きます。
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 閉伊川の支流**川の上流部でイワナを釣ります。これは22cmくらいの平均サイズで、ネットを忘れて取り込めなかったのはもっと大きかった(いつもこれだ(泣笑))のが残念です。
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 ここで今回2頭目のアナグマに会いました。この子たちはいつ見てもトコトコと丸いお尻を振りながら、人間め、邪魔すんなと言いたげに歩いて行きます。これでアナグマに会ったのは4頭目。分身にアナグマを使っているかんりにんとしてはとても満足でした。
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 今回の釣りのハイライトは2つの沢の合流点。渕尻にいた20cm級から始めて、合流の頭にいた25cmまで、見える魚は1尾を残して釣れました。1カ所で13尾は、同じ場所で昨年釣った8尾を超えるレコードでした。
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 釣りすぎたので、早めに切り上げて宿に向かう途中で稲妻と雷鳴、大粒の雹まで降って、大夕立になりました。これは早池峰山の姫神様(瀬織津姫と申し上げます)のお怒りをこうむったかと思いましたが、この日は全国で雹が降ったと後から知って一安心しました。
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 最終日5月30日(金)は、閉伊川水系で、帰る途中のつまみ食い。頭上の国道を大型トラックがぶんぶん走り抜ける写真の場所では、3尾釣れました。(岩手のドライバーは一般道で80km/Hは平気、穏やかな人たちが多いのにこれだけは不思議です。)
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 フライはグリフィスナットの#16、FLグリーンのインジケータを付けていますが、早池峰山の川では底石が赤茶色なので、この色が良く見えます。いつもの渡良瀬川水系でFLオレンジが定番なのと違いますね。
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 最後のポイントでは8尾、これも前回を越えました。左奥の流れ込みから縦一列に並んでいるイワナを後ろの方から順番に釣って行ったら釣れてしまいました。とにかくセオリー通りに釣れば間違いなく釣れるので、渡良瀬川でこてんぱんにされた自信を少し取り戻すことができたようです。
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 岩手に行くと往復1,200kmあまり、単独では少々しんどくなって来ましたが、川と魚と人の優しさに魅かれて15年近く通ってしまいました。渡良瀬川での釣りもすばらしく、いつまで続けられるか気にしながらどちらも通い続けるでしょう。
 さて、日中は0.15号のティペットでも釣れない渡良瀬川の釣りに戻るのには、よいしょっと掛け声を掛ける必要がありそうですが、みなさんから情報を頂きながら、これからも渡良瀬ネイチャリングアクト通信を発信し続けて行きたいと、スローなかんりにんは願っております。よろしくご協力をお願いいたします。 

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2015/07/18(Sat) 19:27 |   |  #[ 編集]
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